2006年11月のコメント
今年は、秋がなかなか深まらないと思いながら、気が付くとあと2ヶ月間となってしまって、気持ちばかりせかされますね。先月も体験レッスンを楽しんで下さった方が何人もご入会頂きました。
例え体験を受講されても、無理に勧めたり後からお電話したりして入会をさそったりした事はありません。実際にこのお教室が良いのでと思って下さった方にお入り頂く事にしております。今年はニューヨークを行ったり来たりで、皆さんにはレッスンをお休みしなければ ならない月もありましてご迷惑をおかけいたしましたが、それでもひと月に100人を超す方に毎回賑やかなレッスン展開が出来ます事は嬉しい事だと感謝しております。
この教室の生徒さんの特徴の一つに、長く受講される方が多いと言う事があります。
7年、8年、9年、10年の生徒さんも大勢いらっしゃいます。私は長くお通いくださる方々の為に毎月新しいレシピに取り組んでいます。皆さんがおいしく出来上がってセッティングをして食べる時に、今日のレシピは五本の指に入る程おいしいと表現して下さるので、それでは実際に当教室の5本の指のレシピって何ですかと、聞きますと答えるのに困るほど皆おいしいのだそうです。
ではいままでおいしくなかったレシピを教えてほしい、おいしく直すからと言った記憶があります。私の立場でいうと定番の家庭料理ほどレシピづくりが難しいです。なぜならこのお教室の絶品のシュウマイも肉じゃがやハンバーグやカレー等、家庭料理といわれるメニューは食べるのが初めての人はいないからです。ニース風やプロバンス風であるほうがレシピつくりが樂なのかも知れません。初めて食べた物であれば、こんな味なんだと思ってもらえるでしょうね。
HPを御覧下さった方が、なんだかとても敷居が高そうなセレブの教室に思えたけれど、実際はとてもアットホームで和気会々と楽しいですね。先生が一番動いて働いて集団レッスンの2~3倍のレッスン量を助手さんと連動で毎回お料理とケーキを作り上げていける訳です。まったくお料理が出来なかった人が、レシピ通りに作って達人の評価を周り方から頂いていらっしゃるのも嬉しいですね。
ただ私が困ったことには、生徒さんが良く知人からレシピを教えてと言われるのがとても嫌なんだそうです。自分だけの秘密のレシピで自分だけの特技にしたい気持ちも理解できますよね。ましてお教室にお友達が沢山いらっしゃるのも嫌なんだそうです。そんな時私は「先生は相当に怖い人でレシピを教えると先生に破門される」とか言う理由で断ったらと話しています。だから私はとても怖い先生になっているみたいですよ。でも実はとってもやさしい先生なんですからね。
さて、秋の深まりと共に11月は各コースとも秋味の食材を沢山使ったメニュー構成にしました。和食中心のメニューで深まりゆく季節を楽しみましょう。
5日から1週間ほど、またニューヨークに行ってきます。前回大学の講習でとりそこなった勉強をしてきます。もちろんクリスマスの為のメニュー開拓の為にお気に入りのレストランにも幾つか行って来ます。すでにクリスマスのセッティングや器やカトラリーはニューヨークから持ってきてありますので、ミルフコースはもニューヨークモダンにしたいと思ってます。
その為、11月のレッスン予定が少しイレギュラーになってしまいましたが、宜しくお願いします。
槻谷寛子
【Aコース】
・いわしの蒲焼き
・豚肉の薄切りと卵の炒め煮
・揚げ出し豆腐
・マロンケーキ
【おもてなしAコース】
・ぶりの照り焼きゆず風味
・ごぼうの胡麻マヨネーズ和え
・胡麻豆腐
・高野豆腐のちぐさ煮
・モンブラン
【おもてなしBコース】
・鯛のかぶら蒸し
・ぶり大根
・カリカリベーコンとれんこんのサラダ
・くるみまん
・牡蠣の壬生菜鍋
【ミルフコース】
・簡単おいしいシリーズ15分:浅漬け入り春雨サラダ
・簡単おいしいシリーズ20分:さんまのレンジ揚げだし煮